ドウエガル
岩や丘の中に住むごく小さな妖精。足が短いが、反対に、手は直立しても地面につくほど長い。
彼らは冶金術や金、銀、鉄などの細工に優れ、神や人間の英雄たちに必勝の武器や甲冑を贈った。
この妖精の歴史はとても古く、北ヨーロッパの小妖精たちの先祖ではないかと考えられる。
エルフ
善良なもの、邪悪なもの、その中間的なものの3種族がいるという小妖精。
善良なエルフは空中に住み、邪悪なエルフは地下に住み、その中間的性質のエルフは丘に住むという。この中では丘のエルフがいちばん親しまれている。いたずらもするが、ダンス好きで憎めない。
デンマークではニワトコの木の精と考えられ、女のエルフは美しく、人間の男を魅了する弦楽器を持っているともいわれる。月夜には、草の上でダンスをする姿がよく見られるという。
ネック
赤い帽子に金髪のかわいい少年の姿をした水の精。上半身は人間そっくりだが、下半身は馬のようだとも魚のようだともいわれ、その正体ははっきりしない。
月の明るい夜に、水辺の岩の上に座りハープを奏で、人間に音楽を聞かせる。人魚の一種とも考えられる。
トロル
丘や塚の中に、黄金と水晶でできた家を持つ金持ちの妖精。
背が低く、せむしでかぎ鼻、赤いとんがり帽子をかぶっている。この帽子には不思議な力があり、これをかぶれば自由に姿を消すことができたという。
人間に気前よく金を貸すので好かれていれたが、盗癖があり、その点は嫌がられた。もともとは北欧神話に由来する妖精。
ニス
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