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概要アフリカ南西部のアンゴラには、カバを襲う謎の動物「コジェ・ヤ・メニア(水のライオンの意)」がいるという。ドイツの動物学者インゴ・クルムビーゲル博士によれば、この動物は陸でも水中でも構わずカバを追いまわし、八つ裂きにするといわれる。 実際、カバを追跡した際のものらしい足跡や、大きな切り傷を幾筋もつけたカバの死骸といったものが発見されているという。しかし何故か、コジェ・ヤ・メニアは仕留めたカバを食べることはないらしい。 周辺地域で語られる生物「ディンゴネク」、「ディラリ」、「ムル・ング」、「チペクウェ」なども、同じものを指しているともいわれる。 クルムビーゲル博士はこの動物を、大きく鋭い牙を持ち、夜行性で水陸両生のネコ科動物ではないかと考えている。 興味深い事例に、イギリス人冒険家ジョン・アルフレッド・ジョーダンが1909年のケニヤで、川の中に横たわる謎の動物を目撃したというものがある。 その動物の全長は4メートル以上で、頭は雌ライオンのそれと同じぐらい大きく、背中はアルマジロのような鱗状で、なおかつヒョウに似た斑紋があったというのである。そして上顎からは長い2本の牙が出ており、泳ぎに適した尾を水中で動かしていたという。ジョーダンが発砲すると、その動物は水から出て逃げていった。 さらにアフリカの他の地域にも、これに類似する話が存在する。例えば中央アフリカの「ヴァッソコ」や「ガッシングラム」がそれである。 ヴァッソコは山岳地帯に棲む夜行性の哺乳類で、体はロバほどの大きさ、小さな耳と長い牙を持っているという。 またガッシングラムは体毛が茶褐色で、ライオンよりも大きな体をしており、洞穴に隠れ棲むといわれている。 これらの情報は、未知の哺乳類がアフリカ各地に存在する事を意味するのだろうか。更に研究が深まることを期待したい。 |
特徴
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正体は?クルムビーゲル博士のいう”大きな牙を持つネコ科動物”に的を絞れば、絶滅したサーベルタイガーなどが候補となるであろう。 また哺乳類にこだわらなければ、鋭い牙を持ったオオトカゲなどの可能性もあるかもしれない。 しかし、情報のなかには別タイプの未知動物(チペクウェやモケーレ・ムベンベ)の特徴が混じっている可能性もあり、その点も考慮する必要があろう。 |