ギリシア神話に登場する海の精霊(ニンフ)。その美しい歌声で船乗りを誘惑し、船を難破させてしまうという。
姿に関しては、「少女の顔をした、赤みがかった羽根の鳥」、「上半身が女、下半身が海鳥」、「半分が女、半分が魚」など諸説あり、はっきりしない。
セイレーンはもともと半人半鳥の女神だったが、詩の女神ムーサイ(ミューズ)との争いに負けて海に落ち、半身が魚に変化して海の精霊になったのだともいわれる。
彼女らの正体を、怪物あるいは悪魔だとする説もある。
有名なライン川のローレライ伝説などは、このセイレーンにまつわる話が原型となっている。
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