HOMEへ
絶滅動物
絶滅を考える
絶滅した動物たち
常々草
混沌事典
蔵書寸評
リンク集
掲示板
アンケート
サイト内検索
HELP
一つ上に戻る

絶滅を考える

1.絶滅とは?

絶滅とは、何らかの理由である種の生物が絶え滅ぶことですが、地球の歴史上で考えてみると決して珍しいことではありません。それぞれの種がそれぞれに滅んでいく事はもちろん、地球環境の激変による大絶滅も何度か起こっています。

これまでの大絶滅では、例えばペルム紀末期には海生生物の75〜90%が死に絶え、また恐竜が姿を消した白亜紀末期には動物の40%ほどが絶滅したといわれます。

生き延びた生物は絶滅した生物の分まで勢力を広げ、さらに進化していくことになります。絶滅は、地球の生物が繰り広げてきた淘汰と進化の歴史の一部分といえるでしょう。ただしヒトが狩猟を始めてからは、そんな自然な絶滅ばかりではなくなりますが・・・。

2.人間と絶滅

3万年ほど前、ヒトが出現して狩猟を行うようになると、野生動物の絶滅が急激に増加しました。

世界各地に広がっていったヒトが火や道具を使って動物を狩リ過ぎたため、大型哺乳類でみてみるとアメリカ大陸では70%が、ヨーロッパでは50%が、そしてオーストラリアでは30%が、3〜1万年前に絶滅してしまいました。これは初めての人間による大絶滅といえるでしょう。

時代が進み海洋を渡る技術が発達すると、ヒトは他の大陸や島に上陸し、さらに環境に大きな影響を与えるようになりました。1600年頃から家畜を伴った入植などが始まり、またその後に産業革命が起こるなどして、絶滅はどんどん加速していきました。ここから人間による2度目の大絶滅が始まったといえるかもしれません。

ある研究者によれば、1600年以降に絶滅した哺乳類のうち25%は自然な絶滅といえるものですが、残りの75%は人間が直接、間接に関与したものだとされています。その75%の内訳は、19%が環境破壊によるもの、23%が人間が持ち込んだ生物によるもの、33%が狩猟によるものだそうです。

3.人間として

この地球にせっかく生まれた種が人間によって滅ぼされるというのは、やはり残酷なことと言えるでしょう。この辺で絶滅動物の増加にブレーキをかけてもいいのではないでしょうか。

環境破壊の問題などはなかなか難しい部分もあるでしょうが、少なくとも狩猟による絶滅などというものはこれから起きて欲しくありませんね。