ここのまま順調にいけばヒースヘンは絶滅を免れたかもしれなかったが、1916年に島で火災が発生したのをきっかけに、再び急激に数を減らしていった。
まずこの森林火災によって、生息数は一気に105羽となってしまった。しかも繁殖期に当たったために、巣から動こうとしない母鳥の多くが焼け死に、生き残りの大部分はオスであった。
もちろん、それでも生まれるヒナはいたが、運悪く同年の冬は異常低温になり、また多くのヒースヘンが死んでしまった。さらにその後も疫病が流行するなどして、ついに最後の1羽が死ぬまでに至った。
1932年3月11日。これがヒースヘン絶滅の日となった。
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