ギリシア神話に登場する怪物。英語でグリフィン、フランス語でグリュプスという。胴体はライオンで、頭と翼がワシという合成獣。
鳥のように巣を作るが、その巣はどこかから見つけ出してきた黄金で出来ており、卵のかわりに宝石(メノウ)を産むといわれる。それらを狙う人間から見ればまさに宝の番人ともいうべき存在。
12世紀の旅行家バンジャマン・ド・テュデールは、「グリュプスは牛を捕らえて巣に持ち帰っては餌として子に与える」と記した。
もともとはドラゴンが変形したもので、ペルシア及びインドあたりで古くから信仰されていたらしい。
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