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グリフォン

1.グリフォンとは?

2.シンボルとしてのグリフォン

1.グリフォンとは?

ギリシア神話に登場する怪物。英語でグリフィン、フランス語でグリュプスという。胴体はライオンで、頭と翼がワシという合成獣。

鳥のように巣を作るが、その巣はどこかから見つけ出してきた黄金で出来ており、卵のかわりに宝石(メノウ)を産むといわれる。それらを狙う人間から見ればまさに宝の番人ともいうべき存在。

12世紀の旅行家バンジャマン・ド・テュデールは、「グリュプスは牛を捕らえて巣に持ち帰っては餌として子に与える」と記した。

もともとはドラゴンが変形したもので、ペルシア及びインドあたりで古くから信仰されていたらしい。

グリフォン

2.シンボルとしてのグリフォン

古代ギリシアに伝わると、その姿から鋭い爪で人を襲う猛獣として恐れられた。例えば初期のキリスト教では悪魔の象徴とみなされた。

しかし時代が下るにつれて神聖視する傾向が現れ、ルネサンス期になると<知識>のシンボルとして用いられた。

また、ワシ(鳥の王)とライオン(獣の王)の合成であるグリフォンは王の象徴とされ、王家の紋章にもさかんに使用された。

日本のサッカーファンには、プロサッカー選手の中田英寿が所属したイタリアリーグセリエA・ペルージャのチームシンボルとしてもお馴染み。