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一本角を持つアフリカの怪獣

チペクウェ(エメラ・ントゥカ)

出現地域:アフリカ中部リクアラ地方

概要

チンペクウェともいう。四足の大きな体と鼻面の一本角という姿はサイに似るが、ワニのような太い尾を持っている点が特異。半水生で、木の実や広葉植物を食べるといわれる。

証言を元にした想像図周辺地域では「エメラ・ントゥカ」、「アセカ・モケ」、「ンガンバ・ナマエ」、「エミア・ントゥカ」などとも呼ばれる。またモケーレ・ムベンベと呼ばれている場合もあるという。

イギリス人J・E・ヒューズは1933年に著した『バングウェウル湖で過ごした18年間』のなかで、現地民から聞いたチペクウェの姿を「体は滑らかで黒っぽく、剛毛は生えておらず、サイの角と同じ位置に、象牙に似て磨き上げられたようにつるつるの白い一本角が生えていた」と描写している。

現地ではモケーレ・ムベンベに次いで多く語られるUMAというが、研究はそれほど進んでおらず、依然として謎の部分が多い。

特徴

  • 大きさはゾウと同等かそれ以上
  • 四足歩行をする
  • 首は短めで、鼻面にサイのような一本角がある
  • クロコダイルのようにがっしりした尾を持つ
  • 皮膚にウロコや毛は無く、ゾウに似て褐色または灰色
  • 半水生で、時々陸に上がって広葉植物やマロンボの実を食べる
  • 「鼻を鳴らすような」あるいは「うなるような」鳴き声を上げる
  • 角を使ってゾウやスイギュウを刺し殺すこともある
 

正体は?

現地で聞き取り調査を行ったロイ・P・マッカル博士は、

  • 水生のサイ
  • 角竜類(トリケラトプスなど)の生き残り

をその候補に挙げている。

この水生サイ説は、インドサイのように水に良く適応したものが実在することから考えても現実的な説であろう。ただしサイの尾は太くはないし、角もスイギュウを刺し殺せるほど強くないことから、この説も完全とはいえない。

もう一方の角竜類説は、外見などはむしろ水生サイ説よりも一致する点が多い。しかし恐竜が現代まで生き残っている可能性はかなり低くなるだろう。

このほかに興味深い情報として、現地民が動物図鑑のサイを見て「モケーレ・ムベンベだ」と言った、というものがある。

もしかすると”サイ”をキーワードとして、チペクウェとモケーレ・ムベンベという2つ(あるいはコジェ・ヤ・メニアを加えた3つ)のUMAの謎が一気に解ける日が来るかもしれない。