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オーストラリアの奇妙な生物

バンイップ

出現地域:オーストラリア、ニューサウスウェールズ州及びクイーンズランド州

概要

オーストラリア、ニューサウスウェールズ州及びクイーンズランド州の湖や河川など、淡水の水辺に現れる謎の生物。

全身が黒い毛に覆われていて、獰猛な性質といわれる。普段は川底や湖底の洞窟などに潜んでいると考えられている。

アボリジニによるスケッチ1812年に「シドニー・ガゼット」紙がバンイップの存在を報じてから目撃証言が急増し、1840年代から1900年ごろまでが最も多かったという。

しかし先住民アボリジニにより壁画に描かれており、古くから目撃されていたものと思われる。

アボリジニたちは、病や災厄をもたらす超自然的な存在として、バンイップを恐れ、忌み嫌っていたという。

近年では1977年ニューサウスウェールズ州ワーレンのセシリア・ロー夫人が、夜間に自宅そばのマクガイヤ川でブルドッグに似た顔の異様な生物を目撃している。この時、この生物は威嚇するように「キーッ、キーッ」とイルカに似た声を上げながら、水中に消えたのだという。

後に現場付近を調べると、奇妙な足跡らしきものと、引き千切られた子羊の死体が一体見つかり、騒動になったという。

1847年にはナラームビッジ川下流の堤で奇妙な頭蓋骨が発見され、バンイップのものかと騒がれた。

謎の頭蓋骨のスケッチこの頭蓋骨はメルボルンに運ばれ、W・S・マクレイ博士ら複数の学者による鑑定を受けた。

当初マクレイ博士は巨大な鳥の可能性を示唆したが、その後若いラクダや奇形のウマなどとする意見が出され、最終的には小ウシの頭蓋骨と判定されている。

不思議なことに、この頭蓋骨は詳細な科学分析を受けることなくオーストラリア博物館の地下室から消えてしまったという。

最近ではバンイップの目撃例は多くないらしいが、オーストラリアという土地柄だけに、奇妙な生物が棲息している可能性も全く無いとは言えないのではないだろうか?



特徴

目撃証言が食い違う部分があり、もしかすると二種類の未知生物が共に「バンイップ」と呼ばれているのかもしれない。

Aタイプ

  • 体長1〜4メートルほど
  • ブルドッグによく似た顔
  • アザラシのような毛に覆われている
  • 水辺に現れ、水中を上手に泳ぐ
  • 一説にはヒレを持つともいうが、全身像はよく分からない

Bタイプ

  • 体長4〜5メートルほど
  • 長い柔毛に覆われた四足動物
  • 首から頭部にかけて、エミューによく似ている
  • 水辺に現れる
  • 一説には小さなキバ、またはウマのような尾を持つともいう


正体は?

カモノハシの例もあり、水陸両棲の哺乳類(単孔類?)という可能性もあるのではないだろうか。