2003.12.20
Web posted at: 18:06 JST
- AP
ロンドン(AP) 英国ロンドン郊外にあるハンプトン・コート宮殿で、監視カメラが「正体不明の物体」をとらえた。幽霊なのか、それとも見せ掛けの衣装を着た人間なのか──。同宮殿の広報担当も、「当惑している。これは冗談ではない、作り出したりしていない」「誰なのか、何なのか全くわからない」とコメント。情報提供者を募り、正体を確かめたいとしている。
宮殿は、ロンドン中心部から西へ約16キロ離れたテムズ川沿いにあり、1525年に建てられた。国王ヘンリー8世が使用していたもので、人気の観光名所となっている。
広報担当によると、警備員が監視カメラで、外に通じる宮殿のドアの1つが開いたままになっているのをチェックした際、そこに「幽霊のような衣装を着た人物」を発見したという。
宮殿の案内係は、当時のチューダー朝時代の衣服を着て、観光客を迎えていることから、警備員が衣装係に問い合わせてみたというが、「このような衣装はないと言われ、ギョッとした」と話している。
公開された写真には、コートのような覆いをまとった「人物」が、一方の手をドアノブにかけ、宮殿内から外に出ようとしている。「人物」の周りはなぜかぼんやりとしており、顔は伸ばした手に比べ、不自然に白い。警備員も「顔が人間のそれとは見えないので、極めて不気味」と述べている。
宮殿では、以前から幽霊がいるなどとのうわさがあった。ヘンリー8世の第3夫人、ジェーン・シーモアは、同宮殿で息子エドワード王子を産んだ後、死去。今もシーモアがろうそくを手に、中庭を歩いているなどと言われている。
また、エドワード王子の乳母が、1562年に死去し、宮殿内に埋葬された。しかし、1829年の建築作業で、墓が乱され、その頃から不思議な音が聞こえ始めたとのうわさが流布。建築作業員が音の聞こえる場所を探した際、忘れ去られていた小さな部屋の中に、乳母が使っていた古い糸車があったという。
宮殿はまた、ヘンリー8世の5番目の妻キャサリン・ハワードが不倫の罪で処刑されたり、後のチャールズ1世が断首刑を受けた場所ともなっている。 引用
幽霊はUFOと違って現われる場所が同じ場合が多いので、もっと徹底的に調査してほしいですね。