名前については、古来から色々な俗信があるらしいですね。
うろ覚えですが、古代社会ではお互いを通称で呼び合っていて、実名を他人に明かすことはほとんどなかったという話を聞いたことがあります。
名前にはその人の魂が宿ると考えられていて、もし実名で呼びかけられると魂を捉えられてしまう、その人間のなすがままになってしまうとされていたらしいです。
忌み名がどこに伝わる風習かは知りませんが、おそらくこういった考えの名残りではないでしょうか。
パプア・ニューギニアや東インド諸島に住む部族の一部にも、自分の名を口にすると魂を抜かれてしまうという考えが存在するそうです。