<妖怪>情報3万5千種、画像もデーターベース化へ 日文研
6月27日10時25分配信 毎日新聞
国際日本文化研究センター(日文研、京都市)の小松和彦教授(民俗学)らの研究チームは26日、国内に現存する妖怪の画像資料をデータベース化し、ネット上で一般公開する構想を発表した。今後3年以内に、日文研所蔵の絵巻などから500種以上の画像を収録する方針。また、近世以降の伝承や文献などの情報を集め、02年から公開されている「怪異・妖怪伝承データベース」も収録件数を従来の約1.5倍の約3万5000種に増やし、同日から公開した。
伝承データベースは日文研のホームページから利用できる。「カッパ」などのキーワードを入力すると、伝承が残る地域名や出典、文献の要約などの情報を検索できる。開設後、約80万件ものアクセスがあり「画像が見たい」との声が寄せられていた。小松教授は「妖怪は日本が誇る民衆文化。データベースを通じて世界に発信したい」。伝承データベース(http://www.nichibun.ac.jp/YoukaiDB/)。【武井澄人】