HOMEへ
絶滅動物
絶滅を考える
絶滅した動物たち
常々草
混沌事典
蔵書寸評
リンク集
掲示板
アンケート
サイト内検索
HELP
一つ上に戻る

ミヤコショウビン

【MIYAKO KINGFISHER】

◆ただ一つの標本

1919年、黒田長禮氏の研究によってある一つの標本が新種の鳥類と認定され、ミヤコショウビンと名付けられた。

この標本は1887年(明治20)2月5日、田代なる人物によって宮古島で採集されていたものだが、黒田氏の目にとまるまで30年余りも注目されずにいたのである。

そしてこの一羽を最後に、ミヤコショウビンは再び捕獲される事なく現在に至っている。

この唯一の標本は、山階鳥類研究所に所蔵されている。

◆なぜ絶滅したのか?

生態もよく分からないため、どういった原因で絶滅に向かうことになったかは推測するしかないが、可能性としてマングローブ林の変化が考えられている。

もしミヤコショウビンがマングローブ林への依存度が高い鳥であったなら、人間が島で暮らすために海辺のマングローブを切り拓いた場合、その影響を大きく受けたはずである。

もしかするとこの鳥も、人間によって滅んだのかも知れない。

ミヤコショウビン

《分類》

  • ブッポウソウ目カワセミ科。

《形態》

  • 全長20cmのカワセミ。
  • 日本各地でふつうに棲息するカワセミと、夏に渡来するアカショウビンとの雑種のような色合い。
  • 一般に、インドネシア、メラネシア、ポリネシアなどに分布するナンヨウショウビンに近縁とされる。
  • グァム島産のアカショウビンにもよく似るという。

《特徴》

  • 海辺のマングローブ林に棲息していたと推測されるが、細かい習性などは一切不明。