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アルプス山脈に棲む「ヨーロッパ版ツチノコ」

タッツェルヴルム

出現地域:アルプス山脈(主にドイツ、スイス、オーストリア、イタリア側)

概要

アルプス山脈で目撃されるトカゲのような生物のこと。名前はドイツ語で「足の生えた虫」という意味。地方によっては古くから目撃されていたらしい。

1779年、ハンス・フックスという人がザルツブルグ近くのウンケンという場所でこの生物に出くわし、心臓発作で亡くなるという事件が起きている。

彼の両親によれば、この生物は大きなトカゲに似た4本肢の生物で、肢の指はそれぞれ3本だったという。

また1929年、洞窟を探検していたオーストリアのある教師が、腐植土の上に横たわるヘビのような生物を見つけている。

その生物は大きな目でこちらを見ていたが、教師がつかまえようとすると穴の中に逃げ込んでしまったという。

そのほか、1924年にムルタルの近くでタッツェルヴルムのものらしき骨がみつかったこともあるという。

日本で目撃されたノヅチトカゲツチノコと類似しているようにも思えるが、実在するなら生物学的にはどのような関係なのだろうか?

特徴

  • 体長60センチメートルから1メートルほど
  • 全体の印象は、大型のトカゲまたはサンショウウオに似る
  • 大きな口に鋭い歯がある
  • 体色は白っぽいとされるが、ときに茶色などの証言もある
  • 皮膚についての証言は、鱗があった、短い毛が生えていた、あるいはそのどちらも無かったなど様々
  • 肢の数についての証言は、4本、前肢2本だけ、肢は無いなどバラバラ
  • 尾はあまり長くない
  • 普段は洞窟などにいると考えられている
  • 春から夏にかけてよく現れる
  • 一説には毒を持つという
 

正体は?

日本のツチノコ同様、物証があまりないため既知動物の誤認とする者も多い。その場合ヘビ、カワウソ、アナグマなどが正体に挙げられる。

未知動物として考える研究者は、肢の非常に短いドウナガトカゲや、体長1.5メートルにも達するバルカン山脈のヨーロッパアシナシトカゲ、あるいはユーゴスラビアの洞穴に棲む両生類ホライモリなどの近種である可能性を指摘している。