ヒマラヤ一帯に古くから棲んでいるとされる獣人。ネッシーなどと同様、世界的に有名なUMA。現地での呼び名は地方や部族によって異なり、「イエティ」、「ミティ」、「ミグ」、「カン・ミ」など様々。
1832年
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ネパールに住むイギリス人B・H・ホジソンがイギリスの科学雑誌に、ネパール人が語る怪物「ラクシャス」を紹介。ホジソン自身は「オランウータンなどの誤認だろう」と述べている。
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1889年
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イギリスのウォーデル大佐がシッキムの峠でイエティのものらしき足跡を発見。大佐は著書『ヒマラヤの山中にて』の中で、「正体はヒグマだろう」と記している。
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1921年
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イギリスのハワード・ベリー陸軍中佐率いる第1回エベレスト偵察隊が、ヨーロッパ人として初めてイエティの姿を目撃。
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1925年
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イギリスの写真家N・A・トンバジーがイエティの姿と足跡を目撃。写真は撮り損なったものの、王立地理学会員でもあるトンバジーの証言は大きな反響を呼んだ。
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1951年
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エベレスト遠征探検隊のエリック・シプトンが足跡を撮影し、これを公表した。
これにより、イエティの存在が世界中から注目を浴びることとなった。
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1953年
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イギリス登山隊のエドマンド・ヒラリーとシェルパのテンジンが、エベレスト登頂に初めて成功。その際、イエティの足跡を目撃。
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1954年
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ロンドンの「デイリー・メイル」紙がイエティ捜索隊を派遣。同行した動物学者チャールズ・ストーナーはラマ教寺院で「メトカンミという巨人」の頭皮とされる毛皮を発見。世界に紹介した。
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1961年
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ヒラリーの率いる探検隊が上記の”イエティの頭皮”を借り受けて帰国した。しかし、これは動物学者らによってカモシカの頭皮であろうとされた。
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1986年
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登山家のアンソニー・ウールドリッジがイエティらしき生物の写真撮影に成功し、話題となった。(ただし後に、岩の誤認だったことが判明)
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物的証拠は多くはないが、現在までに幾つか写真やビデオにその姿が撮られている。なかには誤認や虚偽の証言もあろうが、様々な調査隊による目撃報告もなされており、未知の生物が隠れ棲んでいる可能性が無いとは言い切れないのではないか。