古代ギリシア人の考えた海は、陸をぐるりと取り囲み、出口も水源も無い”環になった川”というものであった。そしてそれは、「世界中の川の父」、あるいは「神々が生まれ出た源」などと考えられていたという。
この”環になった川”のシンボルとして、古くは「流れるようなあご髭をもつ老人」などがあったが、後に「自分の尾を咥え、輪になったヘビ(ドラゴン)」が登場した。これがウロボロスで、その終わりが始まりとなる形から、次第に「生命の継続」、「永遠性」、「宇宙の統一」などの意味をも持つようになった。
名前の由来は、<尾を貪り食らうもの>という意味のギリシア語である。
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