1.雷をもたらす巨鳥
2.サンダーバードは実在する?
アメリカ大陸に古くから伝わる巨鳥のこと。雷や稲妻などはこの鳥がおこすと信じられた。
北米のアサバスカ族は、この鳥の目から稲妻が発し、翼の羽ばたきで雷鳴が轟くと考えた。
トリンギット族は、この鳥の羽が一本動くだけで雷が鳴り、まばたきひとつで稲妻が走ると信じた。また、その背中には湖が乗っていて、少し動いただけで豪雨が降るとされた。
この鳥は恐れられると同時に神聖視されており、トーテムポールにもよく見られるほか、種族によっては世界の創造主とみなされている。
一般にサンダーバードは、嵐などの自然現象を具体化したものとされるが、実はモデルとなった巨鳥がいるのではないかと考える者もいる。
事実、近代から現代に至るまで、アメリカでそれらしき巨鳥を見たとする事例は数多い。
例1)
1886年アリゾナ州の都市トゥームストン近郊の牧場で働く男たちが一羽の巨鳥を仕留め、写真に収めている。その鳥が翼を広げたときの大きさは、男6人が腕を伸ばして並んだときの長さに匹敵している。つまりこの写真からは、巨鳥の大きさは約10メートルほどと推察される。
例2)
1977年イリノイ州に、嵐のなか二羽の巨大な鳥が現れ、ある家の庭で遊んでいた10歳の男の子を襲ってつかみ去ろうとした。鳥は子供をつかんだまま庭の中を低空で飛び回ったが、すぐに子供を放して飛び去った。さらにこの5日後、この家のそばの川辺りでやはり巨大な鳥が目撃され、8ミリカメラで撮影された。このフィルムには、鳥が飛び去っていく姿は捉えられたものの大きさを割り出せるような対象物が映っていない。だが撮影者の男性の証言によると、翼を広げた大きさは6メートル近くあったように見えたという。