1.マンティコアとは?
2.中世のマンティコア
ギリシア語ではマンティコラスという。もともとは「人食い」という意味のペルシア語から。
インド生まれで、ライオンの体と人の顔を持ち、目は群青、体は血の色で、尾にはサソリのように毒針があるとされる。そのほか、口の中には歯が3列に並んでいるといい、コウモリのような羽根を持つともいわれる。
非常に狂暴で、人を襲って食べてしまうとされる。
マンティコアは、クテシアスの『インド誌』、アリストテレスの『動物誌』などに登場し、これらによって広く西洋世界に紹介された。
これ以降、狂暴な動物として知られるようになり、中世においては悪魔の象徴とされた。