1.金属を食べる鳥
2.なぜ飛べない?
南米チリに伝わる、夜行性の飛べない鳥のこと。この鳥は、走る時は翼を広げて走り、金銀を常食するという。そして走る際のその翼は、金を食べれば金色に、銀を食べれば銀色に輝くといわれる。
探鉱者たちは、エサを探すアリカントを見つけてその後を追えば、金や銀の鉱脈にありついて一財産つくることが出来ると信じている。
しかしアリカントは用心深く、もし後をつけてくる者に気付くと、翼の光を弱めて暗闇の中に身を隠してしまうという。
アリカントが空を飛べないのは、金や銀を常食としているため、そ嚢(のう)が重みで垂れ下がってしまうからだといわれる。
満腹の状態では這うのもやっとだが、空腹であれば素早く走ることが出来るという。